キャリア 8月 11日 2025 日本からアメリカへ13 私の仕事探しの話が続きます。今となっては自分でも忘れかけていたくらいなのですが、仕事探しをしていた頃は、私の第一の目標は病理学医師としてよい仕事をすることであり、研究者として優れた研究をすることは、そのおまけ、第二の目標という考えでいました。そう思えば、当時は病理学でも新しい分野であり、医師としての… 続きを読む
キャリア 8月 6日 2025 日本からアメリカへ12 2000年にポスドク研究員として研究を始めてからは、当然ですが研究中心の生活となりました。実験をずっとやりながら、どうやったらうまく結果が出るか考える毎日でした。 また東京大学医学系研究科大学院卒業のために卒業論文を仕上げるという作業もありました。大学院は4年休学ののちに、1998年に復学しており、… 続きを読む
キャリア 7月 30日 2025 日本からアメリカへ 11 ポスドク研究員時代の私の主な仕事は、マイクロサテライト不安定性の原因遺伝子の一つに機能欠損がある場合、他のどの単一遺伝子の機能が細胞の生存に必須であるかを実験モデルである酵母を使って探索することでした。こういった、1つの遺伝子のみの欠損では細胞は生存できるが2つの遺伝子の機能欠損があると細胞が生存で… 続きを読む
キャリア 7月 25日 2025 日本からアメリカへ 10 1999年から1年間の予定で始まった、ペンシルバニア大学における私の分子病理学フェローシップは非常に楽しい経験で、フェローシップディレクターのDr. Debra Leonardも、指導医のDr. Robert Wilsonも申し分のないメンターでした。1年の間に分子病理学の基礎、検査の実際と実践、報… 続きを読む
キャリア 7月 17日 2025 日本からアメリカへ 9 1999年に名門アイヴィーリーグの一角であり、全米で最古といわれる医学校があるペンシルバニア大学において私の分子病理学フェローシップが始まりました。このペンシルバニア大学の分子病理学フェローシップは今から30年も前、1995年にスタートした全米でも最古といえるプログラムでした。 まだこの時点では、分… 続きを読む
キャリア 7月 9日 2025 日本からアメリカへ 8 フェローシップ応募の際には、ハーバード大学附属のマサチューセッツ総合病院での病理科5年次レジデントのポジションにも応募し、面接までしましたが、オファーはなしでした。フェローシップあるいは5年次レジデントの本格的なインタヴューをしたのは、ペンシルバニア大学、ピッツバーグ大学も入れた、たった3か所でした… 続きを読む
キャリア 7月 2日 2025 日本からアメリカへ7 以前、ブログを読んでくださっていた方はご存知だと思いますが、私が日本からアメリカへ渡ることになった経緯を書いた、日本からアメリカへというシリーズがあります。前の記事から、いつの間にか数年たってしまいましたが、このシリーズを続けて行きたいと思います。 前回書いたように、米国医師国家試験(USMLE)の… 続きを読む
科学のための科学 2月 16日 2025 上から言葉問題2 前回、上から言葉問題について触れました。これは立場が上の人は(下の人と違って)ぞんざいな言葉を使ってもよいという日本社会のいびつな慣習です。 科学界だけでなく、日本社会のありとあらゆる場面で、この慣習がまかり通っており、上下の立場関係なく行われるべき活発な意見の交換を阻害します。これが若い人の成長を… 続きを読む
科学のための科学 2月 13日 2025 上から言葉問題1 日本の学会や会合に参加するとあちこちで耳にする上から言葉。どうも私には腑に落ません。個人的には聞いていて正直あまり気持ちのいいものではないです。人によっては初めて会った、接点がほとんどないほぼ知らない人なのに年上だから、同じ学校の先輩だからという理由だけで、上から目線の非丁寧語で話しかけていることも… 続きを読む