ボストン・グローブ紙主催のサミット登壇
2025年9月27日

先日、ハーバードメディカルスクールで行われた、ボストンの代表的な新聞社である、ボストン・グローブ紙が主催するFuture of Medicine サミットにおいて、世界中で増加している若年性がんの問題に関するセッションに同僚と登壇しました。
https://futureofmedicine2025.splashthat.com
今年に入ってから特に、若年性がんに関する取材等が増えてきており、社会問題としてますます関心が高まっていることを感じています。
以前から何度も述べている通り、若年性がん増加には、過去半世紀から1世紀近く(80年くらい)にわたる人間社会の近代化・現代化による、食事、生活習慣、その他の環境因子の激変が関与していると考えています。がんは発生し、外科手術で取り除けないほど他臓器などに広がってしまうと、根本的な治療をすることが、依然として困難な疾患です。
そして治療も大切ですが、予防の重要性が軽視されていると声を大にして言いました。我々は全員生まれた時から、目に見えない微細な前がん病変・異常・細胞の変化を持っています。そしてリスク因子への長期的、継続的な暴露によって、それらの前がん病変のがんへの進行が進むことを知るべきです。我々の認識のパラダイムシフトが必要です。我々みなが癌の卵をもっていると思って下さい。そして胎児期からの(母親も含めた)健康的なライフスタイルの重要性、砂糖や添加物等の過剰添加をした(超)加工食品の問題を、多くの人々に知ってもらいたいと思っています。