ボストン交響楽団と音楽2

最近は出張が続いておりしばらくコンサートに来られていなかったのですが、昨夜は久しぶりのコンサートとなりました。

今日の指揮者は音楽監督のアンドリス・ネルソンズではなく、客演のグスタボ・ドゥダメルでした。彼は若干20代でロスアンゼルス・フィルの音楽監督に就任した稀に見る天才指揮者で有名なのですが、私も初めて彼の演奏を聴くので楽しみにしていました。

演目はシューマンの交響曲第一番「春」とストラヴィンスキーの春の祭典で何れもとてもメジャーで誰もが耳にしたことのある曲でした。

彼の指揮は期待通り情熱的でそれでいて思ったよりも正統的な感じでした。ネルソンズはまず暗譜でやらないのですが、ドゥダメルは2曲とも暗譜でやりました。彼らのような若い世代が出てきて、世の移り変わりを感じます。平成後半、2010年代は私が指揮を見て聞いた数多くのマエストロが世を去ったこともあります。

ヴォルフガング・サヴァリッシュ、クルト・マズア、コリン・デイヴィス、ロリン・マゼール、クラウディオ・アバド、ニコラウス・アーノンクール、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ヤコフ・クライツベルク、イルジー・ビエロフラーベック、パーヴォ・ベルグルンド、ネヴィル・マリナー、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、ジェフリー・テイト、チャールズ・マッケラス、クルト・ザンデルリングなど。指揮者兼作曲家ではピエール・ブーレーズ、アンドレ・プレヴィンなど、作曲家ではエイノユハニ・ラウタヴァーラ、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェなど。彼らの存命中、本当にいろんな曲や演奏を楽しませていただきました。

フィラデルフィアにいたときは、ラウタヴァーラの交響曲第8番「旅」の世界初演に立ちあいましたが、なんと作曲者ラウタヴァーラ本人が私の隣の席に着席したのです! 思わずサインをしていただきました! この交響曲「旅」も素晴らしい曲でした。

次回に続く

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