ボストン美術館のモネ特別展

最近、多忙につきブログの更新が滞ってしまいました。私の職場でもまだリモートワーク推進が続いており、日課の1時間の散歩を除いてずっと家に籠もりきりです。もともとあまり外食はしておらず、たまにするときといえば旅行中かボストン交響楽団のコンサートのときぐらいでしたが、今シーズン(9月から5月)のコンサートは全部中止となってしまい、当然ながら旅行もできないため、1年以上レストランにも行っていません。

私自身は気分転換としては毎週末のテニスでまあ十分なのですが、ボストン美術館のモネの特別展が良かったという話を聞き、たまには気分を変えるのも良いかなと思い訪れました。ちなみに、ボストン美術館も現在は入場制限を行っており、チケットは1か月分くらいが先に前売りされて枠を購入する仕組みです。現在はモネとバスキアの特別展をやっているようなのですが、モネはとても人気があり、予約がすぐに埋まってしまうようで、1ヶ月近く前にチケットを買いました。

ご存知の方も多いかとは思いますが、ボストン美術館には岡倉天心などが関与しており、日本の美術品が多数所蔵されていますが、普段見ることのできる作品はごく一部のようです。モネは日本美術に大きな影響を受けているため、モネの特別展ではモネとジャポニズムのコーナーが設けられていました。有名な着物を着た女性の絵と一緒に、日本の浮世絵なども展示されていました。見覚えのある作品もありましたが、普段の展示では見た覚えのないものもあり見応えがありました。こうして見ると、日本の芸術が如何に当時の西欧社会に衝撃を与えたかが実感されます。

その後、通常の美術品が展示されている館内を探索しました。モダンアートから古代の発掘品、西洋美術など多種多様のものが展示されていますが、残念ながら日本美術のセクションを見つけることができませんでした。広い館内は(コロナを機に?)改装中のところも多く、通行止めが多くいつもより更に迷路のようだったこともあり、深追いせずに帰宅しました。日本美術のセクションは以前と比べて面積が格段に少なくなっているようなので、多くの素晴らしい作品が宝の山となって見られないのはとても残念です。これも、世界における日本の相対的な国力の衰退の影響なのでしょうか。

美術館を訪れると、世界の様々な地域の作品に触れることができ、ちょっとした旅行気分を味わえました。ちなみに、アメリカの多くの美術館や博物館などにはメンバーシップという制度があり、一定額を寄付すれば、何回でも訪れることができます。今回の訪問をきっかけに(このような大変な時期に少しでも美術館をサポートしたいという気持ちもあり)メンバーになったので、歩いてすぐの職場に行く際などについでにまた訪れたいと思いました。そして、日本美術の展示で思い出したことがあるので、それについて次回書くことにします。

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