フランク・ロイド・ライトのマーティンハウス訪問

ニューヨーク州バッファローでの第6回国際分子病理疫学会の最終日に、バッファロー市内にあるフランク・ロイド・ライトのマーティンハウスのツアーが企画されました。

フランク・ロイド・ライトはアメリカの超有名な建築家で、私が若い頃に住んでいたピッツバーグ近郊にライトの代表作とされる落水荘(Fallingwater)があり、五年ほど前の出張の際に訪れたことがありました。しかし、バッファローにもいくつかライト設計の建物があるとは知りませんでした。なぜマーティンハウスについて知ることとなったかというと、今回の国際分子病理疫学会の講演者である私の同僚が昔家族と住んでいた(!)との情報を得たからです。実際に訪れてみると、以前行ったことがある落水荘と比べても、かなり大きく立派な建物で、まるで官邸のようでした。ライトに依頼してこの豪邸を建築したビジネスマンの家族が維持ができず去ってから、廃墟となってホームレスの住処になってしまった時期もあったとのこと。私の同僚の家族が住み、その後財団が維持管理をするようになってから現在に至るまで少しづつ元の姿に修復されているとのことでした。残念ながら昔の住人の同僚はこのツアーには参加できなかったのですが、財団の方はファミリーの名前をご存知でした。ライトの建築は日本の建築の影響がみられることは以前落水荘を訪れた際にも聞きましたが、マーティンハウスでも土壁に似た壁や欄間のような木の使い方がみられました。また、室内の至るところに浮世絵が飾られ、細部まで完成度の高い美術館のような空間でした。(室内は撮影禁止だったので外からの写真しかないのが残念です)

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