第6回国際分子病理疫学会 (10周年記念サミット)@バッファローの開催

2023年5月4日から5日にかけて、ニューヨーク州バッファローのロズウェルパーク癌研究所にて、第6回国際分子病理疫学会(10周年記念サミット)が開催されました。今回は本学会を2013年に初開催してから丸10年となる記念すべき会合でした。

基調講演者としてMatthew Meyerson教授及びTimothy Rebbeck教授(いずれもハーバード大学・ダナ・ファーバー癌研究所所属)を迎えました。多すぎない参加者で密にコミュニケーションが取れることが我々のミーティングの良いところです。コロナ禍を乗り越えてまたこうして学会を開催できたのは大きな喜びでした。 

バッファローはナイアガラの滝のアメリカ側のゲートシティであるため、1日目の夕方にはナイアガラの滝の見学ツアーと食事会も行われました。ナイアガラは3回目の訪問でしたが、いつ見てもそのスケールに圧倒されます。今回はアメリカ側からしか滝を見ることができなかったの残念でしたが(ナイアガラ観光はカナダ側がメインです。2つある滝のうちカナダ滝の方が大きい)。カナダに自由に通過できるようになったようなので、またカナダ側からも滝を見てみたいなと思いました。

10周年にあたり、国際分子病理疫学会の開催の経緯を思い出してみたところ、これも先日の記事に記した失敗を成功に生かした例であることに気がついたのでここに記しておきます(先日の記事にも追記)。実は、そもそものミーティング開催の発端は、2012年に、仲間内で疫学研究学会(SER)に分子病理疫学(MPE)について議論を行うシンポジウムの提案をして、リジェクトされたことにあります。仲間の一人が、せっかく素晴らしいシンポジウムを提案したのにもったいない、是非とも我々だけで集まろうと言って、少人数で集まって議論を始めたのが第一回の会合です。たまたま仲間全員の都合がつく日が2013年の私の誕生日でした。それからミーティングが徐々に大きくなり、今では計100人から150人ほどが参加する会合まで成長したのが感慨深いです。次回は2年後の2025年5月に再びバッファローで開催することになりました。

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