スポーツと健康と仕事2

ところでクイズです。この写真でテニスの試合をしている選手はだれでしょう?たぶんみなさんも知ってる有名な選手です。(答えは次回に)

私がとても不思議に思う光景の一つが、全国大会などで敗退したチームの選手がこれで競技ともお別れです!といって涙を流している光景です。確かに、学生生活で最後の大会で、同じチームメートとはもう一緒に試合はできないでしょうが、競技自体は続けようと思えば一生続けられるはずなのに、なぜやめると自分で決めつけているのか。あるいはその競技を続けてやろうと思うほど好きではないのかもしれません。日本では大人になってから学生時代にやっていたスポーツを続けにくい環境にあること、それと学生時代に何らかのしがらみでそれほど好きではない競技をしている人が少なからずあることの両方を象徴しているように感じます。

一生趣味となるようなスポーツとどう出会うかについてですが、大人になってスポーツをするときに問題となってくるのが競技の人数です。例えば野球をしたければ、自分のチームメンバー9人と、相手チームの9人を集めなければなりません。変則的に少ない人数で試合をやるとして、両チームあわせて少なくとも10人は必要です。これだけの人数を集める調整だけでも一苦労でしょう。ですから、よほど熱心なメンバーが継続的に参加してくれない限りは野球などの大人数のチームスポーツを社会人になって趣味でやるのは難しいと思います。

私が提案したいのは、大人数チームスポーツをやるやらないにかかわらず、そのほかに1人あるいは少人数でできるスポーツを複数する習慣を学生時代につけることです。例えば、自転車、ウォーキング、ジョギング、水泳、卓球、バドミントン、テニス、各種武道、各種陸上競技、登山、山歩き、スキー、ゴルフなど。サッカー、バスケットボール、バレーボールなどは少人数形式でやったりできるのでチームスポーツとしては続けやすい方ではないかと思います。各種スポーツを並行して楽しむという形をとればいいのではないでしょうか。その中で大人になっても続けたいものを選んで続ければ、気分転換には最高です。

また、学校の施設をもっとオープンに市民に開放できないか?と考えます。予約の上で開放されているところもあると思うのですが、もっとオープンに自由に市民が使うことはできないのでしょうか。防犯面が懸念されるのなら、週末だけでもいいと思います。グラウンド、テニスコート、プール、体育館など。公立学校は税金で運営されているのなら、なぜ納税者が使えないのでしょう。また、部活をやっている人も、週末まで部活の練習づけで同じスポーツはやらなくてもいいのではないかと思います。他のスポーツを遊びでやって引き出しを増やすことの方が楽しいし大切だと私は思います。まず、部活を選ぶときに大人になっても続けたいものを選ぶようにする。複数の部活を選ぶことを推奨する。やめるのも始めるのもハードルを下げ、簡単にできるようにしたほうがいいと思います。私が思うに入部届も退部届も必要あるでしょうか。

私は、スポーツは遊びであって、楽しくなければやめるべきと考えています。ですが、日本の部活は厳しく真剣すぎで楽しみの要素が欠けることがあるようです。甲子園の強豪校でベンチだけでなくスタンドまで補欠の部員が埋め尽くしている姿を見かけますが、補欠メンバーで試合に出られない場合、それでも楽しいかよく考えた方がいいと思います。さきほども学生時代に何らかのしがらみでそれほど好きではない競技をしている人が少なからずある、と書きましたが、ここまで言うのには訳があって、スポーツはプロになる一部の人を除いては余暇で楽しむべきものであるからです。本業の仕事や勉強の気分転換やストレス発散をするためにするのがスポーツでしょう。また、運動習慣は健康寿命にも関わってくるので、できるだけ長く楽しめることが必要です。人生で長年余暇として楽しみ継続するには、まずやってて楽しくないと話になりません。

次回に続く)

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