分子病理疫学(MPE)

転ばぬ先の杖1 分子病理疫学(MPE)

転ばぬ先の杖1

予防は治療に勝ると言います。みなさんもできれば癌になる前には予防を、もし癌になった後でも再発の予防を選ぶのではないでしょうか。副作用が必ずといっていいほどある癌の薬物療法はできれば避けたいはずです。 私の研究の最終的な目標は分子病理疫学(MPE)で得られた研究成果を癌治療にだけではなく癌予防に活かす…
チャンスは必ず来る! キャリア

チャンスは必ず来る!

3月5日、今日は何の日? 分子病理疫学の日。 今日は分子病理疫学(MPE)と題した最初の論文が世に出てから、ちょうど9年目の日です。 もともと私は病理科医師で、分子病理学超専門医であり、分子病理学者として研究活動をしていましたが、疫学の面白さに惹かれ、2007年よりハーバード大学公衆衛生学大学院修士…
分子病理診断と精密医療 分子病理疫学(MPE)

分子病理診断と精密医療

分子病理診断は先端癌医療の縁の下の力持ちです。 私は研究に加えて、ハーバード大学医学大学院関連病院の一つであるブリガム・アンド・ウィメンズ病院で分子病理診断を行う病理科医師でもあります。1年に6週間を診断業務に充てています。 先週は当番の週でした。当番になると通常の研究関連業務に加えて診断関連業務も…
京都大学での講演 分子病理疫学(MPE)

京都大学での講演

2018年末には京都大学で「社会、健康、医療に貢献するための学際的公衆衛生学・疫学の未来」について講演する機会を頂戴しました。 この場を借りてこのような機会を与えてくださった京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻の中山教授をはじめとする皆さまに御礼申し上げます。 講演では分子病理疫学(MPE…
分子病理疫学(MPE)2 分子病理疫学(MPE)

分子病理疫学(MPE)2

分子病理疫学(MPE)について、具体的に私たちの研究室での研究成果の中からアスピリンと大腸癌を例にとって説明します。 1990年代より疫学研究の結果、アスピリンの常用は大腸癌のリスクを減らすということがわかっていました。アスピリンはPTGS2 (prostaglandin endoperoxide …
分子病理疫学(Molecular Pathological Epidemiology、略してMPE)1 分子病理疫学(MPE)

分子病理疫学(Molecular Pathological Epidemiology、略してMPE)1

私が提唱した新しい学問分野である分子病理疫学(MPE)について紹介します。MPEはこのブログのURLドメイン名にも使っています。 分子病理疫学は、いずれも私の専門分野である病理学(Pathology)と疫学(Epidemiology)を融合して誕生しました。私はこの統合分野の推進を提唱し、現在この手…