イギリス出張5(オックスフォード大学)

私はいつも講演などで出張する際は、近くの大学関係者等に自分から積極的にコンタクトしてネットワーキングをすることにしています。

コンタクトするのは元々知り合いの研究者の場合もありますが、まだ会ったことのない大物研究者や研究機関のトップなどにも働きかけます。直接会って話をすることで、例えば後々共同研究などを進めることがあっても話がスムーズに進んだり、誰か別の人を紹介してもらうこともできるかもしれません。たとえ短い時間でも、同じ場所で1対1で顔を見ながら話すのは、とてつもない効果があります。

人と人とのつながりはとても重要です。とにかく臆せずに自分から行動を起こすことが大切です。もちろん、相手が大物であればあるほど、その人の時間はその人だけでなく人類にとって社会にとって貴重なものです。会ってもらうからには相手にも相応のメリットがある面会にしなくてはなりません。そのために面会の前に下調べするのは当たり前です。

アメリカの学生・研修生などは自分のキャリアは自分で築くという意識があり、若い頃からネットワーキングを積極的にしているように思います。目的がはっきりしていれば、若者でも会ってくれる人もいるのではないでしょうか。日本人にはもっと積極性が必要だと思います。私もずっとしていますが、別に旅行中に限らず、チャンスを見つけては近くの大物研究者などに積極的に面会を申し込みましょう(そのための準備は当然として)。

というわけで、今回は1月22日にウインザーから電車で1時間ほどのオックスフォード大学を訪ねることにしました。写真のような古い教会や古城のようなカレッジが街中にあり、長い歴史を感じさせます。

私が訪ねたのは古いカレッジが立ち並ぶ街中から少し離れた郊外にある病院・医学大学院・公衆衛生学大学院のキャンパスです(さすがにレンガ造りではありませんでした)。面会したのはイギリス出身で元ハーバード大学公衆衛生学大学院の暫定トップも勤めたことがある分子疫学における大御所的存在のディヴィッド・ハンター教授その他2人でした。

デイヴィッドはハーバードで元々共同研究者であり知り合いだったのですが、現在はオックスフォードに移籍してCRUK GCのアドバイザーパネルを勤めており、また最近仕事で協力をしてもらったこともあったのでお礼も兼ねての訪問でした。その他の2人はメールのやりとりをしたことはあったものの、会って話をするのは初めてでした。とても親切に歓迎してもらい、非常に実りの多い訪問となりました。

次はロンドン訪問について、書きます。

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