米国疾病管理予防センター(CDC)の前長官との面会

先日、米国疾病管理予防センター(CDC)の長官を最近まで2年8か月の間務めたRochelle Walensky博士が、ハーバード大学公衆衛生学大学院でCutter Lectureという疫学分野の特別講演を行い、3日あとにハーバード大学医学大学院・ブリガム&ウィメンズ病院でDammin Lectureという病理学・微生物学分野の特別講演を行いました。私は両方の機関に所属しているので、どちらにも参加することができました。

実は講演の題(An Action-Oriented Response to Public Health: Where We Were, Where We Are, and Where We Need to Go)も話の内容も同じでしたが、コロナパンデミックのすばらしい要約で、二度聞くとより勉強になりまた。彼女がCDC長官の間はちょうとコロナパンデミックの真っ最中で、激務ぶりがうかがわれました。

更に、ブリガム&ウィメンズ病院では研究室のメンバーも参加する直接の面会時間まで設けていただいたので、有意義な話し合いができました。彼女は現在はハーバード大学ケネディ行政大学院とビジネス大学院の上席フェローを務めており、さらに、(おそらく)ハーバード大学医学大学院・マサチューセッツ総合病院での感染症診療もしている医師です。CDCのような伝統のある機関を様々な専門家が力を発揮できるような協力的な環境にするのは大変と聞きました。私もハーバード大学で分子病理疫学と微生物学と免疫学の統合という学際的研究をするために、異なる分野の専門家が協力しあって創造的な仕事をすることの重要性と困難さを両方感じているので大変共感でき、いろいろと学ぶことが多かったです。

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