分子病理疫学(MPE)

第5回国際分子病理疫学会のお知らせ(2021年5月24−25日) 分子病理疫学(MPE)

第5回国際分子病理疫学会のお知らせ(2021年5月24−25日)

昨年の新型コロナウイルスの流行の影響で、私がボストンにて主催している国際分子病理疫学会の5回目の開催を本年に延期しました(過去記事)。今年はボストンで学会を開催できることを期待していたのですが、残念ながらまだまだ流行収束の気配がないため、バーチャル形式で以下の通り開催することにいたしました。 ***…
MPE 11周年 分子病理疫学(MPE)

MPE 11周年

本日、3月5日は分子病理疫学(MPE)を提唱した初めてのコンセプト論文がJournal of the National Cancer Instiute (略してJNCI) に掲載されてちょうど11周年になります。 JNCIは10年以上インパクトファクター10以上をつづけている権威ある雑誌です。過去の…
統計学は科学・経済・社会を統べる!3 分子病理疫学(MPE)

統計学は科学・経済・社会を統べる!3

前回の記事で、多くの論文の科学的根拠となっているP値が完璧ではないということを書きました。 これは非常に重大な問題であるのにも関わらず、あまり表立って議論されていないように見受けられます。また、前回も書いたように、多くの再現性のない論文が生産される一つの要因にすらなってしまっています。この問題はいわ…
留学医師ライブのYoutube番組に出演 分子病理疫学(MPE)

留学医師ライブのYoutube番組に出演

留学医師ライブのYoutube番組に出演させていただきました。留学の経緯、日本とアメリカの医学生の違い、病理科レジデント、フェロー時代などについて語っています。留学を考えているみなさんにご参考になるかと思いますので興味のある方は御覧ください。 https://www.youtube.com/watc…
統計学は科学・経済・社会を統べる!2 分子病理疫学(MPE)

統計学は科学・経済・社会を統べる!2

以前の記事で、統計学の重要性と、科学の信頼性に与える影響について書きました。今回は少し専門的になりますが、より具体的な事例について説明したいと思います。 研究者の皆さんなら誰でもご存知だと思いますが、得られたデータを統計処理する際に用いられる、Pという値があります。例えばAとBという2つの集団のある…
一年の目標2 分子病理疫学(MPE)

一年の目標2

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 去年の記事にも書きましたが、毎年1月1日にはその年の目標を立てることにしています。今年もまた、目標を立てました。1年、3年、5年、10年後に達成したいことと、目標を実現するためにこの1年にやるべきことを書いていきます。 毎年、目標を立…
若年性大腸癌についての総説 分子病理疫学(MPE)

若年性大腸癌についての総説

前回の記事でも述べた、若年性大腸癌についての総説が私の研究室からつい先日ネイチャー・レビュー(臨床癌科学)誌に発表されました。 https://www.nature.com/articles/s41571-020-00445-1 ちなみにこの雑誌のインパクトファクターは今年50を超えました。私はイン…
長期的な科学の発展のための投資 健康

長期的な科学の発展のための投資

最近大切な研究費申請の締め切りや論文投稿、改訂が重なり、しばらく更新が滞ってしまいました。 私が以前から繰り返し述べているように、現在の科学研究には短絡的な研究成果を追求せざるを得ない悪しき潮流が生まれています。 近年のアメリカでは、生物医学分野の研究予算が伸び悩む中で、博士号取得者が毎年参入して研…